日帰り手術

オホーツク眼科では、「最先端の眼科医療を身近に快適に」を合言葉に、院長 石羽澤明弘が大学病院・地方拠点病院で行ってきた手術全てを、原則「日帰り」で提供致します。また、学会等にも積極的に参加し、国内外の多くの有名な術者との交流を図り、研鑽を怠らず、常に新しい治療へのアップデートを行っていきます。
当院では、術中の不安を少しでも減らすために、「低濃度笑気麻酔」を標準的に導入し、リラックスして手術を受けて頂く環境を整えております。
手術内容に関する説明は、院長自らが担当し、スライドなどを用いて丁寧に解説致します。患者様、ご家族に十分に手術についてご理解頂いた上で、納得して手術に臨んで頂きたいと考えております。
当院では月120件程度の手術枠を設けて、患者様ごとに最適な方法で手術を行なっております。
開院初年の手術実績(2023年6月〜2024年5月) 総手術件数:1232件 【内訳】
  • 白内障手術: 1057件(うち多焦点眼内レンズ: 38件)
  • 硝子体手術: 131件(うち白内障同時手術:99件)
  • その他(翼状片など): 44件
  • 日帰り手術の利点
    • 手術は十分な局所麻酔で痛みもほとんど感じず、短時間で終了するため、体に負担も少ないです
    • 入院に伴う煩雑な手続きが必要なく、透析中の方もそのまま実施できます
    • 手術前の絶食や休薬、術後の長期間安静などを必要とせず、日常生活の合間に手術をする感覚です
    • 家を空けにくい事情のある方(要介護の同居家族がいらっしゃるなど)にも最適です
  • 日帰り手術を
    お勧めしない場合
    • 重症度の高い眼外傷や増殖性疾患のため、長時間の手術が予想される場合
    • 重度の認知症や精神疾患を有している場合(重度の閉所恐怖症を含む)
    • 当院の手術方針・説明にご理解と同意を頂くのが難しいと判断される場合
    ※上記に該当する場合でも、当院院長が北見赤十字病院にて入院手術で対応(毎月第二木曜日)できる可能性があります。より良い解決方法を一緒に模索させて頂きますので、まずはご相談下さい。 遠方からの来院で、手術直後の通院が困難な方へは、提携ホテルを斡旋させて頂きます。
    当院からのご案内により通常のご宿泊プランよりも低価格で宿泊ができますので、遠方の方でもお気軽にご相談ください。

3D デジタルアシスト手術システムを採用

眼科の手術とは、一般的に顕微鏡をのぞきながら行うものであると認識されていると思います。当院では最新の3D デジタル手術システム(NGENUITY®️ Alcon社)を導入し、術者とスタッフは、3Dメガネをかけて、55インチの大画面を立体的に見ながら、全ての手術を行います(皆が顔を上げて見ているので、ヘッズアップ手術とも言います)。これは次世代の手術システムであり、患者様や執刀医にとって、以下のような大きなメリットがあります。
  • 3D デジタルアシスト
  • 3D デジタルアシスト
  • 3D デジタルアシスト
  • 映像を加工して、色や明るさを調整して手術をするので、患者様の目に入る顕微鏡の光量、眼内ライトの光量を大きく下げることができます
    (通常の手術の1/2〜1/3に減らせる)。これにより、手術中のまぶしさと、光による網膜障害を減らすことができます。
  • 高い解像度で、高倍率に拡大し、見たいものを強調した映像で手術ができるので、繊細な作業も安全に行うことができ、より完成度の高い手術を行うことができます。
  • 様々な情報を重ねて表示できるため、正確な切開位置や、眼内レンズを固定する軸などを手術中の画面に表示し、手術の精度が大きく向上します。
  • 執刀医は顕微鏡をのぞかないため、体が固定されず、リラックスした体勢で手術を行うことができます。そのため、多数例の手術を連続で行っても、 術者の疲労が軽減され、安全性を高める上で、執刀医にも優しいシステムです。
  • 3D デジタルアシスト
  • 3D デジタルアシスト
ただし、本システムでの手術には、顕微鏡手術からの移行するための十分なトレーニングが必要です。当院院長は、直近の1年間で本システムを用いて1000件以上の手術実績があり、インストラクターとして、全国で講演を行なっております。自動車でも「ヘッドアップディスプレイ」や「デジタルメーター」が急速に普及しています。眼科手術においても、アナログからデジタルへ大きな転換点が来ているとご理解下さい。
3Dデジタル眼科手術コラム

当院院長はフリーペーパーグラコムに3Dデジタル眼科手術についてのコラムを掲載しております。是非ともこちらもご一読ください。

日帰り白内障手術

当院では最新式の白内障手術装置+3Dデジタルアシストを用いて、無縫合極小切開手術を行っております。
〈単焦点眼内レンズ〉〈乱視矯正眼内レンズ〉〈多焦点眼内レンズ(選定医療)〉
術前から術後までの流れ
  • 1
    術前検査(手術日の1〜2週間前) 手術へ向けての詳しい検査を行います。手術の詳細説明と手術前後のオリエンテーションがあります。眼の状態を精密に計測した上で、お仕事や生活スタイル、趣味などの情報をよく伺いし、眼内レンズの種類や度数を、お一人お一人に合わせて丁寧に決定していきます。
  • 2
    手術当日(院内滞在時間は2時間弱) 来院後に目薬などの事前処置を行います。十分な消毒後に、以下の方法で手術を行います。
    • 角膜のふちに2.4mmほど切開 角膜のふちに2.4mmほど切開
    • 超音波装置で水晶体の中身を除去 超音波装置で水晶体の中身を除去
    • 水晶体の袋の中に人工レンズを入れる 水晶体の袋の中に人工レンズを入れる
    当院では、Alcon社製ARGOS®とVERION system™を導入し、できるだけ正確な乱視矯正を目指します
    • 水晶体の袋の中に人工レンズを入れる
    • 水晶体の袋の中に人工レンズを入れる
    • 水晶体の袋の中に人工レンズを入れる
    術前に計測したデータをもとに、切開位置や眼内レンズ固定位置を映像上に重ねてデジタル表示し、精度の高い手術を行うことが可能です。
術後診察 術後は、目の状態が安定するまでの約1〜2ヶ月間の点眼加療と定期検査が重要です。
通常は手術翌日、1週間後、1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後といった期間で検査を受けていただきます。術後の状態により、通院回数、目薬の内容がかわることもあります。決して自己判断はせず、医師の指示に従って検査・通院をして下さい。
手術費用 3割負担の方 : 約45,000円(片眼)
2割負担の方 : 約15,000円(片眼)
1割負担の方 : 約15,000円(片眼)
※前期高齢者受給者証持参の方、または後期高齢医療保険の方で1割負担の方は両眼でも上限14,000円(もしくは8,000円)です。 多焦点眼内レンズについて 当院では多焦点眼内レンズ(複数の距離にピントが合うレンズ)を用いた白内障手術を積極的に行っております。
多焦点眼内レンズは、ピントの合う範囲が広いので、遠方から近方まで、比較的自然な見え方が期待できます。
手術後に「なるべく老眼鏡を使いたくない」という方にオススメです。

手術費用は医療保険の白内障手術料の他に、「多焦点眼内レンズ代」が自己負担で追加されるため(選定療養)、高額になりますが、ほとんど眼鏡なしで生活ができるようになることが期待できます。
多焦点眼内レンズ代は、330,000〜375,000円(片眼につき)となっております。

また、グレアやハローといった光がまぶしくみえることや、コントラスト感度の低下などのデメリットもございます。
眼内レンズの選択には、詳細にご説明させて頂いた上での十分なご理解が必要であるため、ご希望の方は受診後にスタッフまでお尋ねください。
  • Clareon PanOptix Trifocal IOL
  • Clareon PanOptix Toric Trifocal IOL
  • Clareon Vivity Extended Vision IOL
  • TECNIS Synergy IOL
両眼同日白内障手術について 当院では、適応のある患者様に限り、日帰り両眼同日白内障手術を導入しております。
この方法は、患者様とご家族にとって様々な利点があります。
  • 手術に関わる通院を半分に減らすことができる(遠方から来院される方は特に)
  • 手術のストレス(手術はどうしても緊張する)が1回で済む
  • 元々近視や遠視、乱視が強い場合、左右バラバラの期間がなく、一度に両眼の度数をそろえられる
  • 術後の制限(洗顔や洗髪など)の期間を大幅に短縮できる
  • 術後の点眼が左右同時に開始するので、わかりやすい
  • 通院や検査の回数が減るため、結果的に医療費が安くなる
ただし、全ての患者様に、両眼同時手術をお届けできる訳ではございません。
両眼同日手術をお勧めできない場合
  • 手術直後は見えにくいため、一緒に付き添ってお帰り頂けるご家族や知人の方がいらっしゃらない場合
  • 重症な成熟白内障、水晶体の皮や支えが弱いと考えられ、医師が片眼ずつ行う方が良いと判断する場合
手術日程、方法については、診察後に十分ご説明した上で、上記メリットと制限をよくご理解頂き、最終決定することとなりますのでご了承下さい。 難症例の白内障手術について 「難症例」にあたる白内障と言われるケースとしては、「水晶体がとても硬い」場合や「水晶体の支え(チン小帯)が弱い」場合などがあげられ、「入院での手術が必要」と言われたことがある方がいらっしゃると思います。
当院ではこのようなケースにおいても、「日帰り」での手術が可能です。

上記の通常の白内障手術が困難と判断される場合は、硝子体手術を合わせて行い、目の中に眼内レンズの足を針で埋没させる「強膜内固定法」を用いて、レンズを固定します。当院院長は、この手術を標準的に行っております。
大病院や入院でないと手術ができないと言われた方も、まずは当院へご相談下さい。
術後の状態により、通院回数、目薬の内容がかわることもあります。決して自己判断はせず、医師の指示に従って検査・通院をして下さい。
白内障コラム

当院院長はフリーペーパーグラコムに白内障についてのコラムを掲載しております。是非ともこちらもご一読ください。

日帰り網膜硝子体手術

当院では最新式の硝子体手術装置+3Dデジタルアシストを用いて、極小切開手術を行っております。硝子体手術は、眼球の中の硝子体というゼリーを切除し、網膜に付着した異常組織を除去したり、剥がれた網膜を接着させたりする、眼科の中でも技術的に最も高度な手術の1つです。当院院長は、網膜硝子体分野の専門医として、下記の疾患に対して、日帰りでの硝子体手術を行います。 網膜剥離・糖尿病網膜症・硝子体出血・網膜前膜・黄斑円孔など 特に網膜剥離については、原則緊急手術で対応致します。
また、白内障手術を同時に行うことで硝子体手術がより安全、確実に可能となります。硝子体手術のみを行うと、多くの症例で白内障の急速な進行が起こってくるため、硝子体手術では白内障手術を同時に行うことが一般的です。
術前から術後までの流れ
  • 1. 術前検査(手術日の1〜2週間前, 緊急時は同日) 手術へ向けての詳しい眼底検査を行います。手術の詳細説明と手術前後のオリエンテーションがあります。白内障手術も行う場合は、眼球形状の計測も行います。
  • 手術当日 2. 手術当日 来院後に目薬などの事前処置を行います。十分な消毒後に、以下の方法で手術を行います。
    ・眼内に27ゲージ(または25ゲージ)の小さなポート(約0.4mm)を4ヶ所開ける
    ・硝子体や網膜上の異常組織を除去する
    ・症例によっては剥がれた網膜をガスなど
    で復位させ、眼内レーザーを行う

    手術時間は通常20〜30分程度ですが、重症例では1〜2時間程度がかかることもあります。
    手術後、うつむき姿勢など、体位制限が必要となるケースがあります。専用の枕などをお貸し致します。
術後診察について 以前は、糖尿病網膜症や網膜剥離などの難症例は入院安静が必要と言われてきました。しかし、これまでの経験から、自宅安静と体位制限、点眼治療をしっかりと行なっていただければ、そのような難症例でも日帰り硝子体手術が可能であると考えています。近年、全国的にも同様の仕組みで手術を行う施設が急速に増加しています。
術後診察は、手術翌日、3-4日後、1週間後、2週間後、1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後といった期間で検査を受けていただきます。術後の状態により、通院回数、目薬の内容がかわることもあります。決して自己判断はせず、医師の指示に従って検査・通院をして下さい。

※手術後の通院が困難な方へは、提携ホテルをご紹介させて頂きます。また点眼、安静度を守れない方などは、入院施設のある病院での手術をお勧め致します。当院院長が、北見赤十字病院にて入院手術で対応(毎月第二木曜日)できる場合がありますので、まずはご相談下さい。
手術費用 3割負担の方 : 約100,000〜170,000円(片眼)
1割負担の方 : 約40,000〜60,000円(片眼)
※症状により手術内容が異なり、増減する場合があります。
※同時に白内障手術を行う場合、3割負担で約20,000円、1割負担で7,000円が追加されます。
※70歳以上の方は窓口での支払限度額が適用されます。
※医療費控除(高額医療)の対象です。
網膜硝子体手術コラム

当院院長はフリーペーパーグラコムに網膜硝子体手術についてのコラムを掲載しております。是非ともこちらもご一読ください。